人間の魂を機械に転送する技術が発達した世界において、自分を認識するものはIDただ一つだった。
しかし、イドと呼ばれる機械に魂を宿した存在は、そのIDが存在しなかった。
記憶も識別データもない、ただ意識だけの存在。
自分とは何かという、現代にも通じるテーマを主題に置いた作品。
物語は、人間の魂を機械に転送する技術、それを可能にするオリハルコンという物質を主軸にしているため、作品背景がしっかりしている。
話数が少なく、描かれない描写が多い分、飽きの来ない展開が続く。
何が起こるか分からない未来は、私たちの期待通りのものとは少し違うと思う。
一人の主人公を追う物語ではなく、世界の転換期を無理やり切り取った印象が強い。
全てを理解して終わるアニメとは違う、終わった後に続くアニメ。


1話
魂魄遷移
2話 時空結節
3話 空漠回廊
4話 転移奇襲
5話 結晶幼女
6話 世界攪乱
7話 生存宙域
8話 荷電噴流
9話 真誠探求
10話 縮退履歴
11話 無垢軌道
12話 実存人格
